〜Scene A〜
T's fashion


Tommy Hilfiger
<トミー・ヒルフィガー>

アメリカの男性ファッションデザイナー、トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)が独学でファッションを学び1985年にニューヨークで設立したファッションブランド。「クラシック・アメリカン・クール」をブランドミッション(デザインの方針)として掲げ、上流階級の育ちを反映した古き良き名門私立高校スタイルに現代的なツイストを加えた独自のプレッピー路線を軸に展開し、そのサブカルチャー的デザインが1989年以降急激な人気を博し、1992年にはニューヨーク証券取引所で株式公開するほどまでに。多くのアーティストも愛用し、その宣伝効果の大きさや音楽産業との結びつきも併せヒップホップ系ファッションの要素も取り入れていくも、逆に徐々にブランド本来のコンセプトを見失い迷走し始め、2006年には買収の憂き目にも。2010年には「カルバン・クライン(Calvin Klein:1968年設立)」等を所持するPVH(フィリップス・バン・ヒューゼン)社に高額買収され、現在も同傘下企業の1つとして、元々の企業ベースとなる独自のプレッピー路線を主に展開し、同等のファッションブランドの中では1ランク上の存在として今も人気を博しています。
それもあり、日本では「トミー様」と一時期「様」付けで呼ばれたりしていたことも(^^)





 
Donna Karan New York(DKNY)
<ダナ・キャラン・ニューヨーク>

アメリカの女性ファッションデザイナー、ダナ・キャラン(Donna Karan)が1989年にニューヨークで設立したファッションブランド。その日がどこに行くかわからない慌ただしいニューヨークの生活を送る人のために実用性と多目的性を兼ね備える現代的グローバル・ライフに沿ったスタイルを当初の原則とし、特に女性ものに力を注ぎつつ展開。シンプルで着心地がよく、都会的で洗練された機能的な服は、発売当初から世界中のキャリアウーマンから絶大な支持を得、1996年にはベンチャー企業としてニューヨーク証券取引所で株式を公開。2001年にフランスの高級ブランドLVMH(エルブイエムアッシュ モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)から買収され、フランスの並みいる高級ブランド社名に名を連ねる。しかしDKNYはそのデザインをニューヨークを軸としており、どうしても傘下他社の中では異質なものとなり、見劣り感も出てしまう事からも2014からはLVMHの主導の下、コストの削減も含めた改革。それにより関係がこじれていたダナ・キャランは、買収以降デザイナー職に専念しつつも2015年に退任。それを機にLVMHは2016年にアメリカのアパレルブランド「G-III」へと売却。G-IIIはトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)やカルバン・クライン(Calvin Klein)を保有するPVH(フィリップス・バン・ヒューゼン)社とライセンス契約を結んでおり、この買収以降、各種相互ライセンス契約締結につき2社の繋がりが強化され、DKNYは本来の輝きを取り戻したかのように復活の兆しも。
昔、家の近くの総合ディスカウントストアーで、アメリカの世界的ファッションブランド、カルバン・クライン(Calvin Klein)の服を取り扱う傍ら、試験的に少しだけDKNYの商品も置かれたんですよね。たまたまその時、胸に白で大きくDKNYのロゴがプリントされた紺地のシンプルTシャツが目につき購入。その時から個人的に妙にはまってしまっています(^^)ただ近年日本ではほぼ扱われておらず(あってもまず女性ものだけ)、アメリカに行った時など毎回探し購入したりも(^^)まあ、もったいなくてなかなか着れないんですけどね、コロナ禍以降は特に(^^;)





 
Banana Republic
<バナナ・リパブリック>

元ジャーナリストのメル・ジーグラー(Mel ZIEGLER)と元イラストレーターのパトリシア・ジーグラー(Patricia ZIEGLER)夫妻がカリフォルニア州サンフランシスコで1978年に立ち上げたアメリカのファッションブランド。出張など出先で購入した服が周囲に好評を受ける中、それをより良くしようとアイデアを出し合い手を加えたりしていく中、各種知識のないままもサファリ風ファッションを軸としたライフスタイルブランドとして二人だけの小さな店舗をスタート。その5年後となる1983年にはアメリカ合衆国での衣料品小売業最大手であるGAP社により買収、廉価なものを扱い人気を博すオールド・ネイビー(Old Navy:2012年には日本進出も、競合するスタンス・方向性のお店がすでにあったことからも2017年には日本から全面撤退)等と共に傘下に名を連ねるまでに。その後はブランドイメージの転換も図られ、シンプルでありながらも個性を引き立てるベーシックなデザインと、丁寧・上質な素材を前面に押し出した今の「カジュアル・ラグジュアリー」というカテゴリーの先駆け的アパレルブランドとなる。基本シックなものが多いメーカーという事もあり、用途をあまり問わない実用性高い使い勝手の良さも人気に拍車をかけ、「バナリパ」の愛称で世界的人気ブランドとして親しまれ、2005年からは日本でもGAP Japanが展開。
アメリカ在住時、友人に連れて行ってもらったカリフォルニア州のアウトレットモールのお店で特売になってたワークシャツが生地の厚さ等もさることながら、すごく使い勝手がよく、以降好んで用いるようにも(^^)2005年からは日本にも進出し始め、入手しやすくなるかと思いきや、日本向けに商品の傾向やサイズ展開が絞られ、サイズ感もそうですが、個人的に抱く方向性に違いが生じている上、値段も驚くほど高く、近年では景気も相まり日本では店舗数縮小傾向にも(^^;)アメリカでも基本高めではありますが、アウトレット店等ならそれほどでもなく、好みのサイズもありますので(個人的にゆったり目のものを着たいので)、アメリカに行った際はそういうお店を見つけては立ち寄り購入したりも(^^)




 
ecko unltd.
<エコー・アンリミテッド>

人気デザイナーのMarc Ecko(マーク・エコー(エッコ))がニューヨークで1993年にプロデュース・創設したアメリカのストリート系スポーツカジュアルのハイエンド(高価格・高性能・高品質志向の「最高級」の意)ブランド。ニュージャージー州にある大学の薬学部に通う中、学部長に芸術方面の可能性も提言され、野性的精神と群衆の無限の力を表現する「サイ」のロゴをモチーフとするTシャツ会社を設立。エッジの効いたこのアイコンはストリートアート(グラフィティ:Graffiti=スプレーやフェルトペンなどを使った形態のもので、電車の車両や高架下の壁など、公共の場に描かれる文字や絵をイメージされる方も多い)とアーバンファッション、ヒップホップ、スケートを軸としたアクションスポーツ等とうまく融合し、若者文化に深く根ざした独自の地位を築きあげ、1980年設立のストリート系人気ブランドSTUSSY(ステューシー)に追従するほど名を馳せる世界的なストリートウェアブランドの1つに挙げられるまで駆け登る。その一方で、社会活動キャンペーンを展開したり、募金活動など多くの慈善団体や組織の支援にも尽力し続けたりも。
個人的にSTUSSY(ステューシー)も好きなのですが(特に昔のデザイン)、大き目を好んで着る自分には方向性的にもサイズ的に合うものも少なく(日本では特に小さいサイズしか販売がなく)、アメリカ在住時代も近間においているお店などもなく、入手しづらかったのもありましたからね(当時はネットショップもさほど普及しておらず)。そういう点ではecko unltdは大きめのサイズ展開もされており入手しやすく、しかも安価ということもありますし、「サイ」のマーク自体もあわせ、いつの間にかそのロゴ商品を見かけては目を惹かれ手が伸びるほどお気に入りにも(^^)





 
Patagonia
<パタゴニア>

登山家のイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)がカリフォルニア州で1965年に設立した鍛冶屋「シュイナード・イクイップメント(Chouinard Equipment)」から始まったパタゴニア。1970年にその直営店「グレートパシフィック・アイアンワークス(Great Pacific Iron Works:GPIW)」をオープンし、1973年からには「パタゴニア」のブランド名で衣料品の輸入業・製造販売を開始。1979年からは衣料品部門を「パタゴニア」の名称で独立分離・法人化し、アメリカを代表するアウトドア・ブランドとして今に至っています。「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」という企業理念の元、いち早く環境保護活動に力を入れ始め、環境に配慮したブランド独自の素材を使用し、高機能なアウトドアウェアやギアを製造・販売しつつ、環境問題に取り組むグループを助成したりも。1985年に鮮やかで豊富なカラーバリエーションのフリース(旧「シンチラ」)を展開して以降、アウトドアウェア界で高い人気を誇っています。
1988年には日本支社が開設し、ドラマで使用されたのも併せ爆発的人気にも。しかしほぼ海外ファッションブランド化してしまってか、価格がものすごく高くなり、その上それまで使用していた代名詞ともいえる商品のロゴワッペンをプリントロゴに切り替えた際は、大不評となり慌てて元に戻すなんて言うことも(^^;)1985年から環境保護助成プログラムとして税引き前利益の10%を寄付しはじめたりと環境問題にも積極的に取り組む中、リサイクル素材の活用なども積極的に行っており、その流れでアフターサービス的に簡単な服の補修を無償で行ってくれるサービス(穴や敗れた箇所を専用ワッペンを縫い付け補正してくれたり)を展開したりも。自分もアメリカ在住時に購入し、冬場などは撮影の際いつも使用し気に入っていたアウターのボタンが取れてしまっていたのを無償で直していただいたりも=「長く使っていただきありがとうございます」と、ステッカーまでサービスでいただき大いに感謝(^^)
アメリカ在住時、地元郊外にパタゴニア(Patagonia)のオフィス兼アウトレット店があり、友人に車で連れていってもらってからちょこちょこ着たり、カバン等使っています(^^)そもそもが実用性と実績ある登山グッズから始まっているアメリカの登山用品、サーフィン用品、アウトドア用品、軍用品、衣料品の製造販売を手掛けるメーカーの服というだけに、特に寒い時期の防寒もですが、肌寒い時に羽織るものとしても軽くて暖かく、頑丈で抜群の実用性をほこり重宝するもの。住んでいた街が冬はスキーのメッカともされる山に囲まれたエリアということも併せ、そういう意味でも向こうでは生活に密着した実用性あるものなのですが、当時はアウトレットな上に曜日替わりや週替わりの特売商品やサンプル品も含めすごい安価で販売されてい、普段使いとしてもその実用性を発揮し、皆が変にブランド化し高級品化させることなく知名度の普及にもなっていたようです(^^)
しかし近年ダウンタウンに店舗が移転してからは、徒歩で気軽に行けるのは良いのですが、場所代もかかってか残念ながら今は昔ほど安くはなく(^^;)それでも日本のアウトレットよりもはるかに安価で、ちょこちょこと特別セールなども行われたりもしてい、ついてる値札もあまり当てにならず、レジに持っていくと思ってもいない価格に下がる嬉しい事例も(^^)それに日本にはない明るめの色やデザインのものもあり選択肢も幅広く(日本だとシックな色合いやアースカラーの方が好まれ、そういうラインナップが軸になりがちでも)。移転後は割引対象外の新品も置かれたりもしていますし、よく見ると日本でも見る色やデザインの物も最近は少なからずも入ってい(日本みたいにスリムサイズのものやアメリカサイズと異なる日本サイズのもの等もあり)、サイズ表記などしっかり注視する必要性も(手の指を拡げた幅で服の身巾(脇下から脇下)を図ったり、めんどくさがらずに試着するのがベスト)。そんな感じで自分は昔から普段使いとして安価で着たりできていた分、そのイメージからも一層日本ではやたら高く、本来のコンセプトから異なるニュアンスを持つ特別な外着的になってしまっているように感じたりも(^^;)